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経理・総務担当者が取得を目指したい資格(検定)

1月の総務豆知識

経理・総務担当者が取得を目指したい資格(検定)
最終更新日:2024年1月1日
新しい年を迎えて、「今年は何か資格を取ろう」「資格を取るための勉強を始めよう」という目標を掲げた方もいらっしゃるでしょう。
そこで、仕事に役立ち、自らのスキルアップにもつながる資格をいくつか紹介します。
なお、資格の難易度を「★」マークで5段階評価しています。「★」が多いほど難易度が高くなりますが、あくまでも目安として参考にしてください。

(1)日商簿記検定

簿記は、企業の日々の経営活動(取引)を一定のルールに従って、記録、計算、整理する技能です。簿記を理解することによって、経理事務に必要な知識はもとより、財務諸表を読む力なども身につきます。
簿記の技能を証明するのが「日商簿記検定」で、検定試験は「商工会議所(日本商工会議所、各地商工会議所)」が実施しています。
簿記検定は、1級から3級と初級があります。1級は非常に高レベルで、初級は簿記初学者向けの入門級として、簿記の基本原理などを習得するものです。経理担当者であれば、2級か3級の取得を目指しましょう。
資格(検定)名 日商簿記検定 2級・3級
受験料 2級:4,720円(税込み)
3級:2,850円(税込み)
試験日程 6月、11月、2月(年に3回)
資格の難易度 2級:★★★★☆
3級:★★★☆☆
なお、年3回の統一試験日の実施に加えて、「ネット試験方式」も導入されています。定期的(毎週、毎月)に実施しているネット試験会場と、受験生の希望に応じて随時実施しているネット試験会場があります。

(2)文書情報管理士

文書情報管理士は、書類の最適な電子保存や文書管理の技能を認定する資格です。検定試験は「日本文書情報マネジメント協会」が実施し、上級・1級・2級があります。
2級文書情報管理士は、電子化文書やマイクロ写真を取り扱う基礎的な知識・技術を備えたレベルとされます。1級はすでに2級を取得している人が、上級はすでに1級を取得している人が対象ですから、まずは2級の取得を目指しましょう。
資格(検定)名 2級文書情報管理士
受験料
(上級・1級・2級共通)
一般:11,000円(税込み)
団体:8,800円(1事業所20名以上、税込み)
学割:7,150円(税込み)
試験日程 冬と夏の一定期間内
資格の難易度 ★★☆☆☆
なお、文書情報管理士資格の有効期間は5年です。更新を希望する場合は、更新の手続きが必要になります。

(3)メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルス・マネジメント検定は、働く人の心の不調を未然に防止し、活力ある職場づくりを目指して、メンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得するものです。検定試験は、大阪商工会議所が主催し、日本商工会議所が後援しています。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、職位・職種別(対象別)に、Ⅰ種(マスターコース)、Ⅱ種(ラインケアコース)、Ⅲ種(セルフケアコース)の3種類があります。Ⅰ種は人事労務管理スタッフや経営幹部、Ⅱ種は管理職、Ⅲ種は一般社員が対象となっています。受験資格は特になく、いずれのコースからでも受験することができます。
 試験は、「公開試験」(統一試験日に全国15都市で実施)と「団体特別試験」の2種類があります。
資格(検定)名 メンタルヘルス・マネジメント検定 Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種
受験料 Ⅰ種:11,550円(税込み)
Ⅱ種:7,480円(税込み)
Ⅲ種:5,280円(税込み)
試験日程(公開試験) Ⅰ種:11月(年に1回)
Ⅱ種:11月、3月(年に2回)
Ⅲ種:11月、3月(年に2回)
資格の難易度 Ⅰ種:★★★☆☆
Ⅱ種:★★☆☆☆
Ⅲ種:★★☆☆☆

(4)ビジネス・キャリア検定

ビジネス・キャリア検定は、職務を遂行するうえで必要となる専門知識の習得と実務能力の評価を行なうことを目的とした検定試験です。厚生労働省の「職業能力評価基準(事務系職種)」に準拠しており、8分野の事務系職種を広く網羅しています。
検定試験は、中央職業能力開発協会が実施し、1級、2級、3級、BASIC級の4種類があります。
各等級の想定受験対象者は、次のようになっています。
等級 想定受験対象者
1級 実務経験10年以上(部長・ディレクター職を目指す人)
2級 実務経験5年程度(課長・マネージャー職を目指す人)
3級 実務経験3年程度(係長・リーダー職を目指す人)
BASIC級 学生、就職希望者、内定者、新入社員
特に受験資格はなく、誰でも、どの級からでも受験することができますが、企業の実務担当者であれば、1~3級を目指しましょう。
資格(検定)名 ビジネス・キャリア検定 1級・2級・3級
受験料 1級:11,000円(税込み)
2級:7,700円(税込み)
3級:6,200円(税込み)
試験日程 1級:10月(年に1回)
2級・3級:10月、2月(年に2回)
資格の難易度 1級:★★★☆☆
2級:★★★☆☆
3級:★★☆☆☆

(5)給与計算実務能力検定

給与計算実務能力検定は、給与計算業務について、その知識・遂行能力を判定し、実務能力を評価する検定です。検定試験は「職業技能振興会」が実施し、1級と2級があります。
1級は、労働関係の法令や税務についても理解し、給与計算に関するすべての業務に精通したレベルとされます。2級は、給与計算業務の基本的なスキルがあるとされるレベルです。
2級は、初心者でも比較的、合格しやすい資格といえます。
資格(検定)名 給与計算実務能力検定 1級・2級
受験料 1級:10,000円(税込み)
2級:8,000円(税込み)
試験日程 1級:11月(年に1回)
2級:11月、3月(年に2回)
資格の難易度 1級:★★★☆☆
2級:★★☆☆☆
なお、給与計算実務能力検定は、2年ごとに更新制度のある資格です。更新を希望する場合は、更新の手続きが必要になります。 以上、参考までに5つの資格を紹介しましたが、ほかにも数多くの資格がありますので、いろいろと調べてみるとよいでしょう。
試験の日程、受験料等は随時、変更等されることがありますので、最新の情報を確認するようにしてください。

2024年01月の「総務豆知識」トピックス