最終更新日:2026年1月28日
多くの中小企業で、「価格転嫁」の難しさが経営改善や賃上げの妨げになっている実態が浮き彫りになっています。
価格転嫁とは、製造・販売等をするコストが膨らんだとき、その上昇分を価格に反映することです。
中小企業の経営改善や賃上げを実現するためには、労務費、原材料費、エネルギーコストなどの上昇分を適切に取引価格に転嫁することが重要です。
価格転嫁は、半期に一度、4月と10月に行なう企業が比較的多いことから、中小企業庁では、その前月である3月と9月を「価格交渉促進月間」と定めています。
価格交渉促進月間には、中小企業が適切に価格転嫁をしやすい環境を作るため、価格交渉・価格転嫁の促進のための広報や講習会、フォローアップ調査が実施されています。
(1)2025年9月のフォローアップ調査
2025年9月の価格交渉促進月間においては、中小企業の取引状況を正確に把握するため、次の要領でフォローアップ調査が実施されました。
【アンケート調査】
・配布先企業数:30万社
・調査期間:2025年9月24日から11月7日
・回答企業数:69,988社(回答から抽出される発注側の企業数は延べ86,583社)
2025年9月のフォローアップ調査の結果は昨年11月28日に公表されています(12月2日に一部訂正)。
(2) 「発注者リスト」の公表
2025年9月のフォローアップ調査結果(2)として、1月23日に「発注者リスト」が公表されました。
この「発注者リスト」は、2025年9月のフォローアップ調査において、10社以上の回答者(受注側の中小企業)から、「主要な取引先」として挙げられた発注側の企業522社と89の国の機関・地方公共団体について、価格交渉・価格転嫁等の回答状況を整理し、リスト化したものです。
価格交渉・価格転嫁の状況の芳しくない発注側の企業に対しては、受託中小企業振興法に基づき、大臣名での指導・助言が実施されることになります。